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旧制16回生同窓会報告

2010年02月24日(水)

槌田 昭三(旧制16回)



 平成14年5月27日、28日の両日、古都奈良で開かれた2年ぶりの同窓会は、好天に恵まれお陰様で無事に終了することが出来ました。今回も、ご自身やご家族の健康問題或いは所用と重なって出席出来なかった方々が多く、2日とも参加されたのは木田、小林、榊原、中倏、槌田、望月、森の7名、初日の宴会のみ参加されたのは、関、永井、宗行の3名、同窓生19人中の10名に止まりました。
 27日午後5時、JR奈良駅に程近い「ホテルフジタ奈良」のロビーに集合、6時から7階の「花鏡」で宴会を行いました。まずこの2年間に物故された上園君と薮本君のご冥福を祈って黙祷を捧げた後、全員の健康と再会を祝して乾杯、その後、一人ずつ近況などを話して貰いましたが、夫々お元気で、リタイア後の生活を本当に楽しんで居られる様子が伺われ、嬉しい限りでした。
 宴席で2時間余りも話したのにまだ話し足りず、席を1階のバー「オールドタイム」に移して、結局10時近くまで喋り合いました。当夜帰られた3名の方々は、恐らく真夜中に近い帰宅になったのではないでしょうか。2年ぶりの再会とはいえ長時間心おきなく喋りあえるのは、やはり青春時代を共に過ごした友だからでしょう。翌28日は、8時に1階のレストラン「クリオール」で朝食後、チャーターしたジャンボタクシーで世界遺産を見学しました。まず、薬師寺で再建された西塔や国宝の仏像、それに平山郁夫画伯の大唐西域壁画などを見学、復元された伽藍の規模の大きさに驚くと共に、その事業を進められた歴代の貫主の熱意と努力に感心しました。次に行った唐招提寺は残念ながら目下修復中なので、時間の関係もあって外から見るに止め、次に秋篠寺へ。ここでは有名な技芸天を拝ませて貰いました。掘辰雄が「東洋のミューズ」と賞賛した優美なお婆と慈愛に満ちたお顔、それに時間を超越したお寺のたたずまいに、しばし浮世の喧操を忘れる思いでした。最後に、特別史跡として復元中の平城宮跡の中で一番東に位置する東院庭園を見学、恐らく外国の使者をもてなしたであろう場所で往時の繁栄を忍んだ次第です。丁度12時にホテルに帰着、皆で昼食を共にした後、2年後の再会を約して解散しました。
 お互いまだまだ元気とはいえ、歳相応の不具合も出てくる年代です。それに、悠々自適の毎日とはいえ、時には昔の友人と心おきなく話し合う機会もまた有り難いものです。我々の同窓会も、お互いが元気な間はいつまでも続けて行きたいと心から願っています。

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