トップページ » ご寄稿  » 第21回・IUPAC化学熱力学国際会議の開催と
永契会メンバーの貢献

関 集三(旧制3回)

数年前から私の同期生は老生唯一名ですので、例年通り自分の関係した近況について報告します。1996年、標記の「国際会議」が初めで「アジア地区の我国」で開催され、阪大名誉教授 菅 宏(旧19回生)が組織委員長、老生が名誉組織委員長をつとめました。それから14年後の昨年7月31日から一週間、つくば市で標記の学会が36ヶ国、665名、550件発表の規模で見事成功裡に終了しました。組織委員長は東工大特任教授の阿竹 徹(新14回生)、副委員長阪大名誉教授 徂徠道夫(新10回生)、名誉組織委員長には菅 宏および老生、事務局長には筑波大学教授 齋藤一弥(新29回生)、運営委員には阪大教授の稲葉 章(新19回生)、中澤康浩(名誉会員)および東工大教授小國正春(S.48修)が参加され、稲葉教授はさらにプログラム委員長をつとめられました。
さて、開会式には、天皇、皇后両陛下の御臨席を賜り、前文部科学大臣および茨城県知事の祝辞、共催学会長の挨拶としては、日本熱測学会、日本化学会、日本学術会議、IUPACの各団体の代表が述べられた。元首、中央・地方政界、との交流が見事に果たされました。このなかにあって私共が設立した主役の日本熱測定学会(昨秋第46年会)のご配慮で "Special Session in Honor of Prof. S. Seki and Prof. H. Suga"が二日間に亘り行われ、菅、徂徠、松尾、小國の永契会メンバーが参画され、老生としては誠に光栄でした。上記した様に、私共が創設に参加した日本熱測定学会の多くの他のメンバーや、阪大理学部に設立された研究センター(昨年32年)で活躍された海外の研究者を含め多くの方々が活動されたことは本当にうれしい事でした。参加者の多くの方々から「日本では元首をはじめ、この様な基礎研究者を大切にする姿に対し、羨望する言葉」を戴いたことは、「文化を豊かにする日本の未来像」として有難いと存じました。

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