幹事 渡辺英二(旧制19回)
今年は永契会の発足から60周年にあたります。昭和28年は旧制大学最後の学生と新制大学最初の学生が同時卒業したという大学の歴史上かつて無い年でした。そのため当時の先生方は大量の卒業生の就職にたいへん苦心されたと聞いています。それから60年の月日が流れ、19回卒の今年のクラス会は皇居楠公銅像前のレストハウスで行われました。お天気に恵まれ明るい施設のなかで歓談できたのは嬉しいことでしたが出席者は川岸、岸本、斉藤、佐藤、菅、前川、渡辺のわずか7名でした。当初31名だったクラスメートの中でも物故者がすでに11名を数え、欠席された方々の多くも健康上の問題をかかえて苦労しておられます。明るいニュースとしては今回学会と重なって出席できなかった神田君が錯体化学会で功績賞を授賞されたことです。彼の永年の努力が報いられたことに一同心から祝意を表しました。食事をしながらかつての先生方の逸話や亡くなった旧友の思い出話に時のたつのを忘れました。我々の年齢になると話が盛り上がってもビールやワインの消費はついてこないというのが実態です。写真をご覧ください。三時間ほどの歓談の後に楠木正成の銅像前で写真をとり、来年のクラス会での再会を誓って解散しました。来年は大阪で開催ということなので参加者も今回よりは増えるのではないかと期待しています。