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旧制16回生 同窓会報告

2000年05月26日(金)
槌田昭三(旧制16回)

 我々旧制16回卒業生は、2年毎に集まって旧交を暖めている。今年は同窓生の榊原君が奔走してくれて、神戸に一泊して淡路花博へという計画が組まれた。21名という同窓生の数には変わりはないが、さすがに平均年令74歳という年頃になると、体調不良のための欠席が増えてくるのは仕方がない。

 5月24日午後6時、神戸地下鉄西神中央駅そばの西神オリエンタルホテルに集合したのは、総勢10名であった。ビールでの乾杯で、みんなの健康を祝し再会を喜び合ったが、参加者全員極めて健康そうで、前回から2年が経ったという空白は全く感じられない。飲む程に酔う程に談論風発、いつもながら最近の世相を嘆き、日本の将来に対する懸念を語る心の若さを、いつまでも持ちつづけている。しかし孫の話や病気の話など、年相応の話題が出てくるのも、やはり年令の所為であろうか。

 会食が終わってもまだ話し足りず、ホテル最上階のスカイバーに席を移して暫くは時間の経つのを忘れて話し合った。窓の外には、ライトアップされた明石海峡大橋の夜景が美しく広がっていた。

 翌日は晴天。9時にホテル前より貸し切りのマイクロバスに乗り、明石海峡大橋を越えて淡路花博「ジャパンフローラ2000」会場へ。9時半の開園に合わせて到着したつもりだったが、すでに園内はかなりの人出であった。童心に帰って「ゆめハッチ」というトラムに乗り、夢舞台ゾーンへ。ここで巨大な温室の中で咲き乱れる花を、また中国雲南の高山植物などを鑑賞した。あとは強い日射しに照らされながらも、心地よい海風に吹かれつつ園内を散策。ウィークデーというのに人出の多さに驚いた。

 旨い魚料理の昼食に舌鼓を打ってから、北淡町震災記念公園へ。ここで野島断層保存館を見て、5年前の大震災を改めて想い起した。やはり時間の経過と共に、あの恐ろしい記憶は風化しつつあるのを恐ろしく想う。再び明石海峡大橋を越えて、4時にJR明石駅に到着、ここでお茶を飲み2年後の再会を約して解散した。

 年と共に参加者が少なくなるのは仕方がないが、集まれる人は集まり、参加出来ない人も心の中では参加して、いつまでも旧制16回生の結束を続けて行きたいものである。

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