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前田 章夫(新制化4回)

化学科出身の第4回生は、その多くが公式な仕事から引退した後にも毎年のクラス会としての集まりを楽しんでいます。在住者の多い関西の地に住む薗頭、畑田、前田に世話役が振られた昨年2010年度の会は、5月18日に新緑が映える京都の蹴上で、先ず明治初期の京都の歴史を刻んだ琵琶湖疏水記念館で、今の京都の礎となった疏水の建設にあたった田邊朔郎博士をはじめとした人たちの苦労、業績などの説明を受け、館内を見学しました。そのあと、疏水の水をとりいれ東山を借景とした山縣有朋の無鄰菴で庭園をみて抹茶をたしなみ、疏水を導く水路閣のある南禅寺を訪ね、足に自信のある人たちはその三門から石川五右衛門のみた絶景を味わってきました。晩は、鴨川のほとり「KKRくに荘」で懐石を楽しみながら、それぞれのこの一年の活躍を披露しました。その際の出席者は全体の半数の写真にある17名で、ここ数年ほぼこの人数あたりで推移してきています。ただ、依然として仕事が忙しくて欠席される方もおられます。喜寿を超えたか超えようとしている人たちですが、まだまだ外に内に活躍の場を作っているようです。現役の時代にすぐれた成果をあげてきた人が多い世代ですが、昨年秋のノーベル化学賞のときに必ず引き合いにだされた薗頭カップリングの薗頭さんも我々の一員であることは、うれしく誇らしいことです。翌日は小雨模様のなか、京阪、近鉄をのりついで京阪奈丘陵へ、福寿園CHA研究所でお茶にまつわる諸事百科の説明をうけました。茶菓をたしなみながら、食品や化学の専門家から多くの質問がでて、研究員の人から丁寧な応答をうけました。午後は、関西光科学研究所を訪れ、畑田さんのかつての僚友である河西所長をはじめとした館員の方たちから、レーザを中心に光にまつわる最先端の研究成果の披露を受け、そのあととなりあった「きっづ(木津)光科学館フォトン」に移って光を利用した展示を楽しみました。この分野には現役のときから親しんできたひとも多く、楽しいひとときだったと思います。本年は、東に舞台を移し、関東在住の小林、辻、戸川、中川の4氏が企画してくれることになっています。元気な顔で集まれることを期待しています。
 

くに荘での宴席の前での集合写真。
後列左より、中川、崎山、杉岡、澤田、田井、中塚、小林、辻、田端、高木、前列左より、前田、戸川、奥戸、浅野、森田、今井、畑田の諸氏。

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